本記事の目次
いくらピアノが好きでも……
生徒に「何か弾きたい曲ある?」と聞いても「べつにない」と言われてガッカリしたことはありませんか?せっかくピアノを習っているんだから「あの曲が弾きたい」「この曲が弾きたい」と意欲を見せて欲しいですよね
弾きたい曲がない生徒は、ピアノがつまらないんでしょうか
いえいえ、実はそういうことではないんです
ピアノが好きな子でも、何を弾きたい?と改めて問われると、すぐに出てこないものなんです
あなたもありますよね?
みんなでランチにいくことになったとき「何食べたい?」と聞かれても、すぐには答えられないことが!
さくらはしょっちゅうあります;
★選択肢がないと決められない生き物
「何食べたい?」と聞かれて、悩んでしまったとき、あなたはどうしますか?今は検索の時代なので、まずは「ググる!」ことでしょう
- どんなメニューがあるのか?
- おススメのお店は?
- 新しくできたお店は?
よほどお目当てのお店が最初から頭にあった場合は別として、特にそのことについて、いつもいつも考えているわけではないとき……人は「選択肢がないと、なかなか決められない」ものなんです
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★弾きたい曲も同じです
さくらは大人の連弾サークルをやっていますが、定期的に演奏の機会があり、一人当たり、3~5曲は弾きます半年くらい前から集まって選曲をします
選曲の際にはみんな、持ってる楽譜をめくってみたり、ネットの動画をみたりして、弾きたい曲を探してますよ
なかには、「これ弾きたい!」が最初からある場合もありますが、大抵は選択肢を目の前にして、これいいな~という感じで選んでます
人は、頭の中には漠然とした欲求しか持っていないもの。それを、目に見える形に選択肢としておかれると、その中から自分の好みに近いものを選びやすくなります
オススメやまとめページがネットで増えているのもそういう理由かもしれないですね(発表会オススメ曲なんてサイトを見たりしてませんか?)
★私たちはどこかに誘導されている???
誰かが提示した選択肢から選ぶ……でもそれって、本当に自分の意思なの?
誰かの選んだものに乗せられているだけじゃないの?
探す手間を省いて楽してるだけじゃないの?
自分で決める力がなくなってしまうんじゃないの?
そう思わるかもしれません
まあ、人の提示した選択肢ばかりに頼っていると、一定の方向に誘導されてしまう危険もありますが……
うまく使えば大丈夫です
最初は選択肢から選んでいても、このようなことを繰り返しているうちに、好みの傾向がハッキリしてきます
自分の中に受け皿ができてくれば、好みのものも探し安くなります
また、人が提示した選択肢から選ぶメリットもありますよ
自分の想像の範囲外のいいものに出会えるかもしれないからです
世界が広がるということですね
お子さんのレパートリーを増やすには、先生や親御さんが幅広い選択肢を提示することが必要かもしれません
これとこれとこれだったらどれがいい?
と、複数の選択肢から好みの曲を選んでもらう
それを繰り返しているうちに、生徒自身で好きな曲を探せるようになります
★次に、生徒たちに教えることは?
選択肢から選ぶことになれてきたら、次にやることは、自分で曲を探すこと!その際も、小学生くらいのお子さんは、まっさらなところから曲を探すのは難しいです
なので最初は、曲の探し方を教えてあげるのも大事でしょう
曲のジャンルとしては
- テレビのコマーシャルで流れてくる曲
- ドラマ、アニメの主題歌、挿入曲
- 家族や友達からお勧めを教えてもらう
- 動画サイトで調べる
- ぷりんと楽譜などで調べる
- アプリで調べる(今は、「メロディはわかるけど曲名がわからない」という曲を探せるアプリもあります)
- 同じアーティストの他の曲
- 好きなドラマの俳優がでてる、他の出演ドラマを調べてみる
- 好きなアーティストと似ている雰囲気の別のアーティスト
- 好きなアニメ、映画の同じ制作会社の別作品
★ストックしてリスト化しよう!
上記のようにして調べた曲は、どんどんストックしておくといいですさくらの連弾サークルでは、今まで弾いた曲、これから弾きたい曲、メンバーが持っている楽譜のリストがあります
先日もメンバーで飲み会があり、そのリストを見みながら「クリスマスコンサートはこれ弾きたい!」「この曲は次の次のコンサートで弾きたい!」と盛り上がりました^^
生徒向けには「がんばれピアノ名人」というコンテンツを持っていて、クラシック有名曲と流行りのポピュラー曲を、難易度で分けて表にしてあります
教室の壁に貼ってあるので、生徒とそれを眺めて、選曲の参考にします
(ちなみにこの表は、コア発掘セッションのオプションメニューである「こんなにできた表」を受講してくださっているクライアントさんには提供しています)
まとめ・望みを書きだしてストックしよう
「弾きたい曲」もそうですが……自分のやりたいこと、見えなくなっていませんか?「のぞみ」のある人生は楽しくて豊かです
これだけ情報があふれている中でも、自分の感性に引っかかるものはたくさんあるはず
それを、スマホのメモ帳を活用して、「のぞみ」をストックするのがお勧めです
さくらは、スマホのメモ帳に「このシーズン見たいドラマリスト」「これから読みたい本リスト」「これから弾きたい曲リスト」などを作ってます
パッと浮かんだ時に、即、リストに加えます
ネットの記事も、そのままメモ帳に加えられます(スマホの場合、「お気に入り」に入れるより、メモ帳のほうが便利だと気づきました)
「続きを待っている漫画や小説リスト」「今年、役に立ったものリスト」なんてものもあります^^;
(ときどきリストを見返しして、新刊案内を見つけたら、即Amazonで予約!)
今の生徒たちはみんなスマホを持っているので、勧めてみてはいかがでしょうか?
その前に、先生自身が「自分の望み」を日常的にストックする習慣をつけましょうね(^_-)-☆
「弾きたい曲」からちょっと話が広がってしまいましたが……「のぞみ」リスト作り、きっと楽しいですよ!
