まずは自分の教室の「段階」を振り返ることから
ピアノの先生のコアを創る!さくらみきです
春は生徒募集のかき入れ時!
でもちょっと待って!!
春だから……時期だから……ただ何となく生徒募集をしていませんか?
教室の数だけ状況が違うと思います
状況が違えば募集の仕方も変わってきます
現状だけではなく、「未来」にも視点を向ける必要があります
「どんな教室にしたいか」「どのくらいの規模にしたいか」などにも左右されます
千差万別なので、この方法が一番うまくいく!という書き方はできないのですが
生徒募集は教室の形の変化によって、変えていく必要がある
これだけは間違いないです!
教室の変化・3つの段階
- 教室を立ち上げるとき
- 教室を始めて数年間
- 教室を始めてある程度年数がたったら
地域柄や先生のポリシーにもよると思いますが、だいたい上記のような区切りで、数年、数十年のスパンで、変化に応じて対応していくことが望ましいです
それぞれ詳しく見ていきますね
スポンサーリンク
1・教室を立ちげるとき
教室を立ち上げるときは、とにかく、あらゆる手を使って、人数を集めましょう
- 音大を卒業したばかりで、指導に慣れていない
- 楽器店等だけで教えていて、教室運営は初めてである
- ずっとピアノ教室に関係ない、別の仕事をしていた
ある程度「募集の敷居」を低くして、小さい子から大人まで、時間の許す限り集めていきましょう
まずは
- レッスンに慣れる
- 教室運営に慣れる
心も体も、少しずつ「レッスン」「教室運営」に適応させていく
それが、この時期の目標です
募集の手段も、いろいろ試してみましょう
いまはホームページ全盛期ですが、地域によっては「チラシ」「広告」「看板」が有効なところもありますし、教室を始めたばかりの時は勢いがあるので、意外に「口コミ」「紹介」も期待することができます
生徒から友だちへ、そのまた兄弟、親御さん、親戚へ……
あらゆるつてをたどって、生徒さんを集めましょう
さて……ここまで読んで、疑問を感じた方もいるのではないでしょうか?
「さくらコーチはいつも、誰でもどうぞはダメと言っているのに、今回は逆なことを言ってない?」
その通りなのですが、さくらの普段発信している対象が「すでに何年か教室をやっていて、困っている方」なので、そういう方に対しては「そろそろ、誰でもどうぞはダメですよ」と言います
ただ、未経験から教室をスタートさせるときは別です
いろいろやっていかないと、「これは有効」「これは効果なし」などが、肌でわからないからです
後述しますが、「自分で感じる・経験する」ことが大事なんです
教室を立ち上げるときは、チャレンジ精神で経験を積んでいきましょう!
2・教室を始めて数年間
教室を始めて数年間は、様々なタイプの生徒を教えながら「私はこれ」を探したり、理想の教室の形を描いたりしていく期間です
教えながら、「この子にあった指導は?」「どうすればもっと取り組んでもらえる?」などなど、並行してどんどん勉強して、たくさんのことを幅広く吸収して、実地で活かしていきましょう
この時期は「引き出し」を多く作る時期です
ただ、人の話を聞いたり、ネットや書籍で調べたりした「理想のレッスン」「理想の教室」は、しょせん「絵に描いた餅」なので、自分に合うものではありません
実際、自分の足で歩いて、痛い思いも、飛び上がるくらいうれしい経験も、涙が出るほど悔しい経験もしていったうえで、
「私はこんな時に喜びを感じるんだな」
「こういう子を導くのが得意かも」
そういう「想い」を心から救い上げて「理想の形」を描いていきましょう
経験を増やすことで初めて、だんだん自分の得意不得意、強み、地域柄などがつかめてきます
3・教室を始めてある程度年数がたったら
教室を始めてある程度年数がたったら、教室を見直して、アピールポイントを定めて理想の形に近づけるような募集方法に変えていくのがよいですある程度の年数ってどのくらい? かというと……
さくらが目安にしているのは、
- 自分の理想とする指導法が見つかったとき
- あるいは逆に、「こういう状態は嫌だ」というのがハッキリしたとき
ただ、一夜にして指導法方針等を180度転換!というわけにはいきませんよね
理想の形(あるいは嫌な状態)が浮き彫りになったら、数年かけて少しずつ、レッスンや規約、募集方法を見直していきましょう
描いた未来に向かって、
今年はこれをやる(振替レッスンをなくしてみる)
来年はここまでやる(希望者をコンクールに出してみる)
3年後は……(レッスン料を値上げする!)
5年後は……(募集の間口を狭めてみる!)
のように、段階を踏んでレッスン&教室改革を進め、自信をもって、生徒募集の敷居をあげていきましょう
募集の方法としては、口コミ、チラシなどのアナログから、ネットでの募集に切り替えていくといいです
レッスンの取り組みや成果をブログに書いていき、
自分のコアに基づいたホームページを作り、ホームページを中心とした募集手段を構築していきましょう(この辺りが、さくらのセッションで扱う内容ですね)
生徒募集の方法というより、教室改革の方法になってしまいましたね
改革はしていきたいけれど、なかなか募集時に「これです!」が言えない、書けない……というピアノの先生も多いです
コアの強さ、そして自分を信じること
自分の教えたい生徒はきっといる!
と信じて強い気持ちを持てば、きっとあなたの生徒募集は成功するでしょう^^
さくらピアノ教室の例
具体例として、さくらの運営するピアノ教室の、改革の道のりをかいておきます
さくらの教室は、今の場所で始めてから15年たちました
最初の数年は、誰でもどうぞ!
いろいろなことを学び、試していました
生徒さんは幼児から大人まで、幅広く来てくださっていました
3歳からのプレピアノのコースを始めたり
大人のワンレッスンコースを開いたり
いろいろな挑戦をしました
レッスン料も4500~5000円と安めで、募集は、「来る人は拒まず」でやっていました
まだホームページはなかったので、主に紹介と、近所のお店に貼らせてもらったチラシなどから生徒さんが来ていました
そういうスタンスでいると、不思議といろいろな方の紹介で、幅広い方が集まってくるんですね
ただ、その分、本当にいろいろな方が来ていました
1か月で消えてしまった大人の方とか(本当に連絡が来なくなり、消えてしまった……)
当日レッスンが終わってから帰り際に「辞めます」、と言って、それきりの方とか
託児所感覚でお子さんを預け、迎えに来たお母さんが一時間もおしゃべりして帰らなかったり……
学びが活かせていない!
時間がうまく使えていない!
というジレンマを常に抱えていました
でも、あの時はあの時で、おかげでたくさんのことを勉強できたのでよかったんです
困りごとが多かった分、解決策を模索して、本当にいろいろな勉強をしていたので!
いろいろな方と接したおかげで、「自分の許容できる線」(家での練習をさせてくれない親御さんは許容できるけれど、レッスン時に口を出してくる親御さんは許容できないなど)が明確になりましたし、「私のレッスンを一番喜んでくれる人」の傾向もわかりました
それからレッスン料を値上げし、ホームページを作り、試行錯誤していきました
私の場合、まずは「規約」などの「形」から変えていきました
規約を徐々に厳しめに改定していき、(振替レッスン規定を3回ほど変え、年間レッスン回数も2回ほど変え、レッスン料を2回値上げしました)、発表会の内容も「楽しい」だけのものから「成果を発表できる」場へと変えていきました
形を変えていきながら、徐々に意識の改革や、生徒のレベルアップにも力を注いでいきました
10年ほどして、ようやく理想の形に近づいてきました
不思議なもので、「誰でもどうぞ」の時代よりも、生徒さんの満足度が高くなってきていると感じます
ここ2~3年は、募集時に
「こういう方なら、私は伸ばすことができます」
「これはやりません」
「こういうことをしてほしいです」
「これはしてほしくないです」
など、スタンスや考えをはっきり伝えることにより、集まってくる方も、自分に近い考えの方が増えました
少し上から目線に思われるかもしれませんが、今の私のポリシーは「間口は狭いけれど中に入ってくれた方はとことん大事にする」です
入会するのにあれこれ条件はつけるけれど、その分、入会して頑張ってきてくれる生徒には、手厚くします
おかげで今はとてもレッスンがやりやすく、運営もうまくいっています
ここまで15年かかりましたが、教室を始めた当初から変わらずに、「とにかく人数を集めなきゃ」という募集をずっと続けていたら……と思うと、ぞっとします^^;(先にも書きましたが、最初のうちはそれでいいと思っています)
今まで「なんとなく募集」をしていたピアノの先生
ぜひこの機会にピアノ教室の現状を見直しして、
しっかり現状把握&未来を描く
ことをやってみてください!
今、どの段階にいて、これからどうなりたいのか?
それを描くことができれば、おのずと生徒募集の方法も変わってきます
よい生徒募集ができれば、よいレッスンができるようになります
ひいては、それが生徒のためにもなりますよね
全国のピアノの先生、がんばってくださいね~
生徒募集やレッスンでお悩みのピアノの先生対象のコーチングを11年間で1200回以上実施。本当に教えたい生徒が集まる仕組みを一緒に作りませんか?あなたのレッスンと教室運営・生徒募集・ホームページ作成を丸ごとサポートします。
さくらみきのサポートを受けたい方は、まずはメルマガをお受け取りください
メルマガ登録はバナーをクリック!
まずステップメールが届き、その後おおよそ毎週月曜日に定期メルマガが届きます
